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パイプ加工機技術記事 詳細

レーザー切断による通過 継手 でより強固な構造を実現

LASTTS (LASer cutting Technology for Tubular Structures) は、 管と梁の 継手 にレーザーを使用することを研究する欧州プロジェクトであります。 その目的は、 建設部門の効率を高めることです。

建設産業部門と環境の持続可能性

世界的に見ても、 建設部門は環境に大きな影響を及ぼしており、 二酸化炭素排出量全体の40%を占めています。 人口が増加し、 2050年までに約25億人増えると推定されているため、 今後、 橋、 再生可能エネルギー施設、 ビル、 スタジアムなど、 多くの新しいインフラを建設しなければなりません。

したがって、 建設部門の効率改善は、 持続可能な未来を確保するための重要な目標です。 そのためには、 材料の選択、 建設方法、 設計を考慮した包括的なソリューションを採用する必要があります。

この記事では、 このようなソリューションのひとつであり、 欧州プロジェクト 「LASTTS」 の研究対象でもある相互貫入ジョイントについてご紹介します。

この革新的な接合方法は、 レーザー切断技術によってのみ効率的に実現できるもので、材料の使用量を減らし、 構造を軽くし、 施工を迅速にすることを目的としています。

記事の下に、 ミラノ工科大学のアルパー・カニルマズ教授によるセミナーのスピーチが掲載されています: BLM GROUPとFondazione Promozione Acciaioが推進する 「構造ソリューションにおけるレーザー切断」 では、 教授がこの革新的なソリューションについて詳しく説明し、 いくつかの興味深いケーススタディを紹介しています。

ミラノ工科大学のアルパー・カニルマズ教授の講義をご覧ください。

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建築 :鉄骨建築のための新技術

通過 継手
レーザー切断技術による構造用通過継手の例。

ハイライト: 通過 継手 のアイデア

LASTEICON (鉄骨構造における革新的な接合部のためのレーザー技術) とLASTTS (管状構造物のためのレーザー切断技術) の2つの欧州プロジェクトの研究対象である通過継手のアイデアは、 構造要素を管の表面に溶接する際に生じる脆弱性の問題を解決することを目的としています。

この問題を克服するために、 メーカーは溶接、 ボルト、 プレートなどの補強要素を追加することで組み立ての複雑さを増すことを余儀なくされ、 構造が重くなるだけでなく、 工期とコストも増大します。

欧州のプロジェクトLASTEICONとLASTTSは、 梁の内側にエレメントを通すことで、 追加の補強エレメントで構造を重くすることなく接合部の強度を高める方法を実証しました。

その結果、 構造物の軽量化と施工時間の短縮が実現しました。

なぜレーザー切断なのか?

切断の傾き、 精度、 効率という点で、 従来の技術には限界があることを考えれば、 レーザー技術を使わなければ、 標準的な継手から通過継手に切り替えることは不可能でしょう。

大型チューブおよびプロファイル用のLT24レーザーチューブシステムによるHEAビームの切断。

通過継手を作成するためには、 非常に高い精度と明確な刃先の傾きで、 被加工物にカットと面取りを施す必要があります。

LASTTSプロジェクトでは、 実験テストに必要な通過継手を作成するために、 この研究に参加しているBLMグループの大型チューブおよびプロファイル用レーザー切断システムLT24を使用しました。

パイプおよび大型プロファイル用レーザー切断システムLT24。

LT24は、 最大直径610mmまでのチューブおよびプロファイルの自動3Dレーザー切断が可能です。 LT24は、 現場での組み立てや溶接が可能な構造部品を、 さらなる微調整を必要とせず、 設計段階ですでに予測可能な非常に短い切断時間で製作することができます。

ミラノ工科大学のアルパー・カニルマズ教授が発表したLASTTSプロジェクト

欧州の研究プロジェクト 「LASTTS」 の背景にある考えは、 チューブや梁のレーザー切断による構造ジョイントの通過利用を、 実験的なテストを通じて検証することです。 その目的は、 建設業界をより効率的で持続可能なものにすることです。

以下は、 Fondazione Promozione AcciaioとBLM GROUPが主催した 「構造ソリューションにおけるレーザー切断」 と題された会議での、 ミラノ工科大学のアルパー ・ カニルマズ教授によるスピーチです。

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