OEEを引き上げる鍵は”シンプルさ” ― パイプレーザー加工という選択

OEE / Laser Tube

その”生産効率”、
数字で見えていますか?
― パイプレーザーでOEEを改善する方法

「効率」「柔軟性」「生産性」。目標は掲げても、今どのレベルにいるかは意外と見えていないもの。その物差しになるOEEと、改善のヒントを整理しました。

下請けでもOEMでも、「効率性」「柔軟性」「生産性」という言葉は毎日のように耳にします。今の市場では、もはや当たり前になったキーワードです。でも、目標を持つことと、正しい方向に進めていることは別の話。自社が今どのレベルにいるのか、どう測ればいいのでしょう。そして何より、どうすれば改善できるのでしょうか。

Contents
  1. 効率を測る物差し、OEEとは?
  2. OEEを下げる、6つの主な損失要因
  3. 複雑な加工をレーザーに置き換えてOEEを上げる
  4. キーワードは「シンプルさ」
  5. 安全性は、そのまま効率性につながる
  6. OEEを支えるのは、サービスの質

効率を測る物差し、OEEとは?

生産システムの効率レベルを、いちばんよく表してくれる指標。それがOEE(Overall Equipment Effectiveness=設備総合効率)です。世界的に認知された代表的なパフォーマンス指標で、「その設備が、潜在能力をフルに発揮したときと比べて、どれだけ活かせているか」を測ります。言いかえれば、本当に生産性の高い製造時間がどれだけあるかを見える化してくれるのです。

OEEは、次の3つの掛け算で表されます。損失を見つけ、進捗をベンチマークし、ムダを取り除いていく――そのための効果的な物差しです。

OEEを構成する3つの要素

稼働率 ― システムの稼働時間 ÷ 総稼働時間

品質 ― 仕様を満たす部品数 ÷ 総生産部品数

生産性 ― 実際の作業速度 ÷ 設計上の速度

OEEを下げる、6つの損失要因

ここで大事なのは、ライン全体のOEEはいちばん効率の低い機械に足を引っ張られるということ。機械システムの効率は、連続して働く各機械の効率の「積」だからです。どれか1台の稼働率・生産性・品質が平均より明らかに低いと、全体のOEEはぐっと下がってしまう。その設備や工程が、生産サイクル全体のボトルネックになるのです。主な損失要因は、次の6つです。

01 予定外の機械停止 故障、オペレーターの病気・怪我など突発的な中断
02 計画的な機械停止 段取り、工具・治具交換、手動調整、保守、清掃
03 小さな機械停止 検査や測定のための小規模な停止
04 加工速度の低下 経験の浅い作業者や最適でない条件による減速
05 不良 バリ取りや面取りなど追加作業で直す欠陥
06 スクラップ 回収できず廃棄になる部品。材料も前工程も無駄に

レーザーチューブシステムは、この6つの損失要因を大幅に減らせるのが強みです。

複雑な加工をレーザーに置き換える

大きな強みのひとつは、切断・穴あけ・研削・フライスといった従来の工程の多くを、レーザー切断に置き換えられること。建設部門、農業機械、掘削機、産業車両などで大口径チューブを扱うとき、特にはっきりと効いてきます。

レーザーなら、高精度な部品に必要な穴や切り欠きを入れ、チューブ・ビーム・プロファイル間のサポートやジョイントをつくり、組み立てを簡単にし、規格に沿った溶接ジョイント用の面取りまで行えます。生産に関わる工程や機械の数が減れば、損失要因もその分だけ減っていく。とくに老朽化した設備や、現場でわざわざ人が行う手作業が減るほど、効果は大きくなります。

キーワードは「シンプルさ」

工場やラインの効率を高めるうえで、鍵になるのがシンプルさです。BLM GROUP のシステムでは、この考え方がいろいろな形で表れています。

3つの「シンプル」

シンプルなプログラミング ― 大規模な構造物でも、CAD/CAMソフト「Artube」で構造物のIFCファイルを取り込み、分解し、必要な部品を修正して、素早く機械へ送れます。

簡単なセットアップと切り替え ― サーボモーター技術を多く採用し、手動調整や特別な機器が要りません。

自動化 ― 大型チューブの積み込み・積み下ろしを自動化。物流や段取りが簡素になり、何よりオペレーターの安全につながります。

チューブ・大型プロファイル用のレーザー切断システムは、調整も専用機器も要らず、注文や置き場所を細かく指定しなくても、形状の異なるバーをそのまま投入できます。使いやすさがそのまま、計画ダウンタイムの削減とOEE向上、そして柔軟性の高さにつながっていきます。

大口径Lasertube用ローディングシステム

安全性は、そのまま効率性

1台の機械の効率低下が、プロセス全体に大きく響く。だからこそ、安全がとても重要になります。安全は働く人の権利であると同時に、企業の効率そのものを左右するのです。

レーザーチューブシステムは、BLMグループの他の機械と同じように、規格に準拠しながら最高水準の生産性を保つための装備を備えています。たとえば大型プロファイル用のLT14 FIBERでは、レーザー切断はオペレーターが立ち入れない、安全にインターロックされた筐体の中で行われます。二重のパーティションにより、バー全体を投入しつつ、レーザーを止めずに加工済みの部品を取り出しエリアへ送れます。

大口径チューブ用ファイバーレーザー

OEEを支えるのは、サービスの質

ここまで紹介した性能は、良いOEE(ダウンタイム削減・非効率の排除・品質向上)にとって最も大切な部分です。ただ、それを長く支えるには、オンサイト/リモートのサポート、オペレーター教育、定期メンテナンスが欠かせません。

BLMグループは、定期メンテナンス契約、リモートや拡張現実(AR)を使った支援、オンサイトアシスタンス、BLMグループアカデミーによるトレーニングなど、幅広いサービスを提供しています。世界各地に広がるサービスセンターのネットワークが、その体制を支えています。

まとめ

OEEは、稼働率・品質・生産性の掛け算。そして全体は、いちばん弱い工程に引きずられます。複数の工程をレーザー1台にまとめ、シンプルな操作と安全な設計、そして手厚いサービスで支える。この積み重ねが、損失要因を一つずつ減らしていきます。

工程を減らし、シンプルにすること。それが、OEEを高めるいちばんの近道です。

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