異形材のファミリーを、まるごとプログラミング
― ArTube新モジュールで断面ファイル不要・衝突も自動回避 ―
窓枠、ソーラーパネル、車両キャビン――製品デザインに溶け込む「特殊断面(異形材)」の加工は、これまでの難所でした。ArTubeの「特殊断面パラメトリック」モジュールなら、プロファイルファミリー全体をカバーし、断面ファイルの取り寄せも衝突の心配も手放せます。
パイプや金属形材のレーザー切断では、お客様からいただいた3D図面を、わずか数クリックで完成部品へと変換する自動処理が使われています。これを可能にしているのが、CAD/CAMプログラミングソフト「ArTube」です。Lasertube(パイプレーザー)システムと完璧に連携し、機械が行うべき動作を伝えながら、内部での衝突を未然に防ぎます。
とはいえ、フランジ(つば)などの特定要素を含む、より複雑な形状の金属形材もあります。こうした形材は、レーザーヘッドと形材、あるいは形材と機械の他の部分との衝突を防ぐため、加工時により細やかな注意が必要です。これらは「特殊断面(special profiles)」と呼ばれています。
- 特殊断面(異形材)が使われる分野
- 「特殊断面パラメトリック」で異形材をプログラミング
- このモジュールは、どんな方に向いているか
- まとめ
特殊断面(異形材)が使われる分野
「パイプ」と聞くと、多くの方は丸い断面を思い浮かべます。けれども、パイプにはさまざまな形があります。丸・角・長方形・楕円のパイプ、そして「H形鋼」のような一部の開断面(オープンプロファイル)は、Lasertubeのプログラミングで標準化されており、追加の調整なしにそのまま機械で加工できます。これらは「標準断面」と呼ばれます。
標準断面は、自動車、建設、プラント設計、軽・重構造物から家具まで、多くの産業で使われています。
一方で、いくつかの業界では、製品設計に組み込むための「特殊断面」が求められます。たとえば窓・ドア業界。特殊断面は窓やドアの枠に組み込まれ、完成品では見えなくなります。多くの場合、こうした形材にはネジや錠前など、他の部品を取り付けるための「タブ(つめ)」が付いています。
特殊断面がよく使われるもう一つの分野が、エネルギー業界です。とくに太陽光パネルでは、パネル設置用のアルミ形材として使われます。産業用のケーブルトレイ(配線ダクト)でも同様です。
産業機械の分野でも、標準断面に加えて特殊断面が使われています。トラクターやフォークリフトといった産業機械のキャビンは、砂時計のような形をした特殊断面で作られ、業界では「キャビン形材」と呼ばれています。
「特殊断面パラメトリック」で異形材をプログラミング
ArTubeの「特殊断面パラメトリック(Parametric Special Sections)」モジュールは、一部の特殊断面ファミリーを、統合的かつ完全にパラメトリックに管理できるようにします。これにより、プログラミングの自由度が大きく広がります。
標準断面と同じように、寸法パラメータは自動で認識され、部品はLasertubeマシンで想定される素材レイアウトに合わせて向きが整えられます。それでいて、形状の特徴を自由に修正・補正できる余地はユーザーの手に残されています。
CAM環境での加工も、より効率的になります。断面ごとの特徴に基づいて切断経路を最適に適用し、Tube Cutterヘッドと材料表面の衝突を自動で検出してくれるからです。しかも、特定の断面を加工するために断面ファイルを取り寄せる必要はもうありません。このモジュールが「断面ファミリー」全体をカバーするからです。
このモジュールは、どんな方に向いているか
「特殊断面パラメトリック」モジュールは、すでにArTubeのCAD/CAMプログラミングに慣れていて、特殊断面のプログラミングをより自分たちの手で進めたいという方に向けて設計されています。
「複雑な」断面の加工にも、より高い自信・精度・設計の自由をもって取り組めるようになります。
まとめ
フランジやタブを持つ特殊断面は、窓・ドア、太陽光、産業機械など、幅広い分野で製品デザインを支えています。その加工は衝突リスクへの配慮が欠かせず、これまで手間のかかる作業でした。
ArTubeの「特殊断面パラメトリック」モジュールは、断面ファイルの取り寄せをなくし、衝突検出を自動化し、断面ファミリーをまるごとパラメトリックに扱えるようにします。複雑な形材の加工を、もっと速く・確実に・自由に。特殊断面と日常的に向き合う現場にとって、心強い一手になります。
ArTubeや特殊断面のプログラミングについて、BLM Group Japanが運営するパイプ加工機選定ナビへお気軽にお問い合わせください。実機見学・テストカットサービスも承っています。
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