プレス・丸鋸・レーザー、どれを選ぶ? ― 薄肉パイプ切断方法の比較

Thin-wall Pipe / Cutting

薄肉丸パイプ、どう切る?
― 3つの切断方法と”潰れない”レーザーの答え

薄肉の丸パイプは、切り方しだいで仕上がりが大きく変わります。代表的な3つの切断方法を比べながら、変形させずに切るコツを解説します。

パイプの切断には、代表的な方法が3つあります。プレスで刃を押し当てるプレス切断、刃物で切る丸鋸切断(パイプカッターを含む)、そして光で切るレーザー切断。とくに薄肉のパイプでは、どの方法を選ぶかで製品品質がはっきり分かれます。まずは、それぞれの特徴から見ていきましょう。

Contents
  1. 代表的な3つの切断方法
  2. 板厚0.6mmを高速で切る、パイプレーザー機
  3. 薄肉パイプに、レーザーが有利な理由

代表的な3つの切断方法

丸鋸切断機は、構造が単純なぶん、費用を抑えて導入できます。刃物で切るというシンプルな仕組みなので、ランニングコストも比較的安いのが特徴です。

プレス機は、刃を押し当てて切るシンプルさから、加工速度が速いのが魅力。ただし複雑な切断面には対応しづらく、切り方を少し変えるだけでも金型交換が必要になるため、汎用性が低いのがデメリットです。

いっぽうレーザー機は、構造が複雑なぶん初期コストは高くなりますが、精度の面では丸鋸切断機を寄せ付けません。

3つの切断方法の比較
プレス切断 丸鋸切断 レーザー切断
速度 速い 薄肉は時間がかかる 高速
精度 複雑断面は不可 やや低い 高精度
コスト 金型交換が必要 初期・運用とも安い 初期コストは高め
薄肉パイプ適性 変形・潰れやすい 変形しやすい 変形しにくい ◎

板厚0.6mmを高速で切る、パイプレーザー機

まずは、こちらの動画をご覧ください。板厚0.6mmの薄肉丸パイプを、高速で切断していく様子です。

薄肉パイプに、レーザーが有利な理由

薄肉パイプの切断になると、方法による品質の差が一気に表れます。薄肉は少し力を入れただけで切断面が変形し、真円度が落ちてしまうからです。

POINT

力で切る/光で切る、その違い

丸鋸・プレス(力で切る)
刃を押し当てて切るため、切断面に力がかかります。薄肉では真円度の悪化や巻き込み、最悪の場合は潰れといった変形が起こりがち。刃物でも、強く力をかけられないぶん加工に時間がかかります。
レーザー(光で切る)
光の力で切るため、端面の巻き込みが起きません。切断面に力をかけずに切れるので変形しにくく、高精度かつスピーディー。薄肉パイプと相性のよい方法です。
スパッタを残さない「スプーン」

動画では、レーザー加工で必ず出るスパッタ(溶けた金属の飛散物)を除去する「スプーン」という装置を使っています。スパッタの発生箇所に自動で挿入され、ダイレクトに吸引。パイプ内部にスパッタを残しません。

パイプ内部を流体が通る製品や、バイクのマフラーのように、スパッタが製品に影響しかねないものに、とくに有効な仕組みです。

まとめ

パイプ加工機選定ナビでは、薄肉パイプを加工されるお客様にレーザー切断機を強くおすすめしています。導入コストはかかりますが、そのぶん加工速度と製品品質で大きなメリットがあるからです。パイプレーザー機は幅広いラインナップをご用意しています。

薄肉パイプこそ、変形させないレーザー切断を。

パイプレーザー加工をご用命の方は、「パイプレーザー加工センター.com」でも対応可能です。あわせてご検討ください。

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