その加工精度の不満、
パイプの“曲がり”が原因かも
どんなパイプにも必ずある“くせ”を、光でその場に読み取って補正する。加工誤差を抑えるアクティブスキャンのしくみを解説します。
「切り位置が思ったとおりに決まらない」「精度が安定しない」――その原因は、機械ではなくパイプそのものの曲がりかもしれません。
なぜ、加工に誤差が出てしまうのか?
実は、完全にまっすぐなパイプは存在しません。どんな材料も、多かれ少なかれ不規則に湾曲しています。この“くせ”が、切断位置のズレとなって加工精度に影響してしまうのです。
とくに影響が出やすいのが、平べったい長角材や、□20以下の細い径のパイプ。これらは非常にしなりやすく、工場に運ばれてくるまでの間に、スリング(吊り具)での吊り降ろしを何度も繰り返しています。そのため、材料に“しなりぐせ”がついてしまうのです。
解決策は「アクティブスキャン」
そこで決定的な役割を果たすのが、アクティブスキャンです。パイプの形状に誤差があったり、機械的な支持・ガイド装置では抑えきれなかったりする場合でも、切断面の位置決めをスキャニングシステムが補正します。これは、必要な補正量を計算するために、バックグラウンドで正確に動き続ける光学装置です。
数秒で読み取り、ズレを補正する
アクティブスキャンは2箇所から一度に計測することで、パイプの断面を数秒で完璧に認識します。そのわずかな時間で、ズレ・捻じれ・歪みをまとめて補正してしまうのです。
計測の頻度や箇所を細かく設定できるので、加工対象や求める精度に合わせて、お客様のニーズを的確に満たします。
まとめ
パイプの曲がりは避けられませんが、それを“その場で読み取って補正する”ことはできます。アクティブスキャンは、材料のくせに左右されず、安定した加工精度を実現するための決定的なツールです。
加工精度の不満は、材料のくせを読み切る技術で解決できます。

