太さも厚みも素材もバラバラ。多様なパイプを1台でこなす、中〜大径対応のLT12ファイバーレーザー切断システムとは。
農業機械のフレームづくりや、軽い構造物をつくっている工場では、実はいろいろな種類のパイプを扱っています。太さもバラバラ、厚みもバラバラ、素材もさまざま。「昨日は細いパイプ、今日はずっしり重いパイプ」なんてことも珍しくありません。だからこそ、現場ではいつも「どうやったらうまく加工できるか?」という工夫が求められています。
ところが、これまでのレーザー切断機は「重くて大きい材料向け」か「小さくて軽い材料向け」か、どちらかを選ばなければいけないのが一般的でした。重いパイプをしっかり加工できる機械は、小径パイプの大量加工が苦手。逆に小さい材料が得意な機械は、大きく重い材料に対応できない――「1台でどちらも高いレベルでこなす」という選択肢は、実はあまり多くなかったのです。
しかし農業機械や軽構造物の現場では、扱うパイプのサイズも重さも本当にさまざま。だからこそ、中径から大径パイプまでしっかり対応できるレーザー切断機を選ぶことが、生産の自由度を高め、仕事の幅を広げ、競争力を強くする大きなカギになります。

- 生産の自由度を高める中〜大径パイプレーザー
- 勝てる製造現場をつくるパイプ加工機の条件
- 端材ロスを、限りなくゼロへ
- 長尺でも、精度は一切妥協しない
- 素材を選ばない、3Dレーザー切断
- 1台で完結する、切断・穴あけ・ねじ切り
- 3Dデータを、そのまま使えるデータ管理
生産の自由度を高める中〜大径パイプレーザー
農業機械や重機、産業車両、軽構造物向けの部品づくりでは、実は「ちょうど中くらいのサイズ」をしっかり加工できるかどうかが、とても重要です。この“中間サイズ”に強いレーザー切断システムを選ぶことで、これまで加工が大変だった中〜大径パイプや形材も、効率よく、安定した品質で仕上げられるようになります。
とはいえ理想のシステムを選ぶには、「対応できるサイズ」だけで判断せず、ほかのポイントも一緒に確認することが大切です。次に、注目したい特長や機能をご紹介していきます。
勝てる製造現場をつくるパイプ加工機の条件
形状に、限界なし。C・L・H形状パイプを300mmまで切断
Lasertubeには大きく2つのタイプがあります。建築や構造物で使う大径パイプ向けと、家具や自動車など幅広い分野で活躍する小〜中径パイプ向け。実はこの2種類、ただサイズが違うだけでなく、求められる性能も設計の考え方も大きく異なります。
| 大径パイプ向け | 小〜中径パイプ向け | |
|---|---|---|
| 最優先するもの | 安全・確実 | スピードと生産性 |
| 扱う材料 | 重い材料が中心 | 軽くて薄肉のものが多い |
| 加工スタイル | 重い材料を支え安定して加工 | 高速・ダイナミック、量産向き |
この2つは単なるサイズ違いではなく、用途に合わせて最適化された“まったく別の機械”なのです。
農業機械や産業車両のパイプは「大きくて多様」
農業機械や建設機械、産業車両に使われるパイプは、最大で直径300mmほどの大径サイズが中心。形状も丸・四角・長方形・「C」「L」「H」形材とバリエーション豊富です。さらに軽構造物や産業車両向けでは、重工分野の厚肉鋼材と違い、ステンレスやアルミといった軽量材料が使われるケースも増えています。
そんな現場にぴったりなのが、新登場の LT12 ファイバーレーザー切断システム です。
LT12は、農業機械のシャーシ部品をはじめ、トラックや建設機械、軽構造物の製造にもぴったり。さらに小屋やパーゴラ、シェルター、太陽光発電設備といった再生可能エネルギー分野の構造物づくりにも幅広く対応します。求められる「強度」と「高い精度」を、無理なく効率よく形にできるのが大きな魅力です。

端材ロスを、限りなくゼロへ
農業機械のフレーム部品には、高強度鋼などの丈夫な材料がよく使われます。厚みも直径もあり材料コストが高いため、パイプの端に残る廃材をできるだけ減らす工夫がとても重要になります。
さらにスピンドルがチャック内部に収まる独自構造のため、廃材は掴む最小限の部分だけ。高価な材料を無駄なく使えることも、LT12が選ばれる理由のひとつです。

長尺でも、精度は一切妥協しない
中〜大径パイプ・形材の加工では、12mクラスの長尺バーを扱えることがとても重要です。必要な部品サイズに対応できるだけでなく、材料の無駄を減らしネスティング効率も高められます。
補正結果は即座に加工プログラムへ反映。形状不良のあるパイプでも精度を確保でき、廃材削減と生産効率の向上に貢献します。
素材を選ばない、3Dレーザー切断
溶接用パイプでは、断面の精度と適切な角度の面取りが非常に重要です。これらが正確だと、溶接時に溶加材がすみずみまで行き渡り、強度の高い溶接が可能になります。
LT12は長い焦点距離を持つ3Dレーザー切断ヘッドを搭載し、厚肉パイプや形材にも対応。切断角度は垂直から最大50°まで設定でき、用途に応じた最適な面取りが可能です。さらに「アクティブピアシング」と「アクティブフォーカス」機能が、材料や板厚に応じて加工条件を自動制御。高い精度と加工スピードを両立しながら、柔軟な加工を実現します。

1台で完結する、切断・穴あけ・ねじ切り
レーザー切断機で穴あけやねじ切りまで行えると、農業機械や軽構造物の現場では大きなメリットになります。別設備で行っていた二次工程が不要になり、工程数を減らしてサイクルタイムを短縮。段取り替えによる誤差もなくなり、最終精度の向上にもつながります。
LT12にはM3〜M12まで対応する穴あけ・ねじ切りユニットを搭載可能。16本収納の工具マガジンは整合性チェック機能を備え、工具交換は完全自動です。これらの工程は、Lasertube用CAD/CAMソフト「ArTube」で直感的に操作できます。

3Dデータを、そのまま使えるデータ管理
BLM Groupの共通ソフトウェア「BLMelements」には、LT12を活かすうえで特に重要な2つのパッケージが用意されています。
複雑な構造物や多品種生産でも、設計から加工までスムーズにつなげるのがBLMelementsの最大の特長です。
まとめ
農業機械や軽構造物の現場では、扱うパイプのサイズ・形状・素材が本当に多様です。LT12は中〜大径(直径300mm・62kg/mまで)に対応しながら、端材ロスの最小化、長尺の精度補正、3D面取り、穴あけ・ねじ切りまでを1台でこなします。
多様なパイプを1台で高いレベルに仕上げられること。それが、生産の自由度と競争力を高める大きな一歩になります。

